伊勢丹

伊勢丹の前期、経常利益が過去最高の334億円 

　伊勢丹が10日に発表した2007年３月期の連結決算は経常利益が334億円と前の期比８％増え、過去最高になった。改装効果で浦和店（さいたま市）など本体の販売好調がけん引したほか、グループ会社の岩田屋や海外子会社の収益拡大も寄与した。ただ、前の期に特別利益として固定資産売却益を85億円計上した反動もあり、純利益は同２％減の182億円と２期ぶりの減益になった。

　売上高は３％増の7817億円だった。東京・新宿の本店や浦和店など本体の販売が好調だったほか、地方の百貨店子会社、海外の店舗の好調も収益を押し上げた。システム費用の増加などを吸収し、営業利益も322億円と７％増え、過去最高益を更新した。

　08年３月期は売上高が前期比ほぼ横ばいの7820億円、経常利益は10％減の300億円と一転、減益を見込む。百貨店事業は堅調に推移する半面、新宿本店の再開発や海外の新店開設に伴う費用増が収益を圧迫する。

（『NIKKEI　NET』より）

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