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目薬効かぬなら手術も

「目薬での日常管理が大切」と言う山本哲也さん。 緑内障は、視神経が損傷し、視野が狭くなっていく。正常眼圧緑内障の記者(34)は、自覚症状がなく、検査で分かる程度。当分は目薬で十分だろう。だが、目薬で悪化が治まらない人もいて、手術が必要になる場合もまれにある。

 京都市の女性(62)は4年前、近所の眼科で正常眼圧緑内障の疑いが指摘された。その数年前から視野が狭くなっている自覚はあった。長年コンタクトレンズを使っていたため、定期的に眼科に通っていた。だが、眼圧検査では、異常が見つからなかった。

 地元の病院に通院したが、納得した説明を受けられない。そこで患者団体の「緑内障フレンドネットワーク」((電)03・3585・3433)からアドバイスを受け、緑内障の手術を多く手がける岐阜大病院(岐阜市)へ通院先を変えた。

 すでに両目上側の視野は失われており、目薬では効果がない。2週間の入院で両目の手術を受け、進行は止まった。今は目薬を1種類だけつけている。ただ失われた視野はそのままだ。

 女性は「眼底の検査もしてくれれば、進行する前に発見できたはず」と悔やむ。それでも「納得して治療を受けられる病院に行けて良かった」とも言う。

 手術は、目薬で眼圧が十分下がらない時に検討される。通常、眼圧が正常範囲(10―21)より高い人に行うが、この女性のように正常眼圧型でも、眼圧を下げることで視野障害がくい止められそうなら行われる。

 緑内障は「線維柱帯(せんいちゅうたい)」という目の中を流れる房水の排出路が目詰まりを起こし、眼圧が高い場合が多い。

 主な手術方法は2種類。いずれも房水の流れや排出を改善、眼圧を下げるのが目的。主流になってきたのは、房水の新たな排出路を作る「線維柱帯切除術(トラベクレクトミー)」だ。

 岐阜大では、年間150件程度の緑内障手術を行っている。眼科教授の山本哲也さんは千数百人の手術経験があるが、「緑内障治療の基本は目薬。手術は目を傷つけることにほかならず、様々な合併症が4分の1程度は起きる。手術はできるだけ避けたい」と言う。

 手術後によく見られる合併症は白内障、視力低下、乱視、細菌感染による炎症などだ。手術でも、失われた視野が元に戻るわけではない。それだけに早期発見と、目薬を毎日きちんとつけることが大切だ。

 トラベクレクトミー 線維柱帯と別の場所に房水の排出路を切開して作る手術。通常は局所麻酔で30分ほど。眼圧を下げる効果は大きいが、本来の目の構造とは違う部分から房水が流れるようにするため、合併症も起こりやすい。

(2004年7月2日  読売新聞)

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